このblogを立ち上げたころから、FC2など一部のblogに接続できなくなっていました。まあ、タイの通信環境はあまりよくないし、ちょうど台湾沖地震の影響でインターネットのつながりが悪くなっていた時期なんでそのうち回復するだろとのんびり構えてたんですけどね。
ところが数日前、友人のところに行ったら、すいすい見れるんですよ。面白くねーぞ....というわけで、早速原因調査にとりかかりました。
まず、見れないサーバにPINGという信号を送ってみます。それに応答があったら通信回路はつながっているわけです。
で....応答ありました。
特定のサーバだけが繋がらない訳だし、PINGにも応答している訳ですからファイアウォールやルーター設定が原因でない事は推測できます。次に、ブラウザを色々取り替えてみました。インターネットエクスプローラ、オペラ、ファイアーフォックスなどなど。結果はどれも駄目、繋がらない。ブラウザの問題でもなさそうね。
そうなるとあとはプロバイダです。
僕はTrueという、民間のプロバイダを使っています。一般電話、携帯、ケーブルTVもやっている大手です。友人のほうはTOTという、国営の電話会社です。TOTはお役所なのでなにかとサービスが悪く、Trueよりも評判が落ちるのですが、今回に限ってはTOTが勝ってます。
念のため、Trueの技術セクションに電話してみましたが、予想通り「うちでは何も問題ありません」とのお答え。毎度のことなんで別に驚きもしませんけど。
客先のADSLがおかしくなった時にも電話しますが、一度で解決するのはまれです。こちらが専門知識のある技術者である事を説明し、マネージャクラスに代わってもらってはじめて事が解決します。
今回の現象ですが、True側で通信データを分析してもらった結果、どうも米国内にある特定のBlogサーバに限って接続出来ていないことがわかりました。タイのインターネット信号は検閲されているために、いくつかのチェックポイントを通ります。タイ政府が有害とみなすサイトへの接続はそこで遮断されてしまいます。Youtubeという動画配信サイトがタイ王室に関する不適切な画像を配信したとして、タイ国内で閲覧できなくなったというのがそれですね。ただ今回のケースではTOT経由では見れていますし、True内部でもかなり局所的にしか起きていない現象のようで、原因をつきとめるまで時間がかかりそうな雰囲気です。
しかし、そうと解れば解決方法はあります。プロキシサーバという特殊なサーバを経由することによって、通常のルートを迂回する方法です。世界中に誰でも使えるプロキシサーバ(公開サーバ)がありますので、それを順に試してみました。まず一つ目、日本のサーバ....駄目。2つ目....アメリカ国内のサーバ.....すんなりつながりました。やった!。さらに実験したところ、日本、中国、ヨーロッパなどのプロキシサーバ経由でも繋がるところがあることがわかりました。
この方法の難点は、1..迂回路として余分なサーバを経由するため、通信速度が落ちる。2..正体不明のサーバを経由するため、セキュリティーに不安がある。ということでしょうか。パソコンの不正侵入などの監視体制をしっかりしておかないと、思わぬトラブルに巻き込まれかねません。
まあ、最終的にはプロバイダが解決してくれるでしょう。それまでの非常手段です。
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