タイで多いコンピュータトラブルについて書いてみる。
1位、ハードディスクの故障
タイではハードディスクがすぐ壊れる。僕のところに持ち込まれるトラブルで一番多いのがこれ。壊れてしまったハードディスクは物理的に交換するしか手が無い。それは仕方がないのだが、問題はデータである。取りためた写真、メール、あるいは仕事上のデータなどが全部飛んでしまう。どうにかして回収出来ることも多いが、完全に壊れてしまうと手の施しようが無い。壊れるまえには必ずなんらかかの前触れがあるので、すぐに専門家に相談するか、データのバックアップをとっておくのが好ましい。
ハードディスクがすぐ壊れる原因はタイの電気事情による所が大きい。220VAという高圧なのと、電圧が不安定なのが重なって、停電や落雷によるサージ(過電流)の影響を受けやすい。壊れにくくするためには、サージ防止機能付のUPS(無停電電源装置)を使うのがもっとも効果的である。パソコン専門店やロータスなどで2000バーツ~3000バーツ位で手に入る。
2位、スパイウエア
ウイルスと同じようなものであるが、最近はウイルスによる被害よりスパイウエアの被害のほうが多く見られる。最近はタイのメールサーバでもメール上のウイルスをチェックしてくれるところが増えてきたようで、ウイルスメールが届く事は少なくなった。
ところがスパイウエアについては、Webを閲覧したり、発行元のはっきりしないソフトをインストールしたりといった行為でも感染するので、パソコン側で注意しておく必要がある。
スパイウエアに感染すると、コンピュータが急に重くなったり、変なホームページに飛ばされたり、ハードディスクのランプがつきっぱなしになったりという現象が見られる。
特にハードディスクのランプがつきっぱなしになる時は、パソコン内部のデータを盗まれている可能性があるので、ただちにインターネットの接続を切る必要がある。
そのうえで、スパイウエアの検査を行い、見つかったものはすべて除去する。
スパイウエアに感染しないようにするには
1、チェックソフトを常時動かしておく。
2、チェックソフトのアップデートを定期的に実行する。
3、HPを閲覧中に「続きを読むにはこのボタン」といわれる事がよくあるが、怪しいと思ったらキャンセルする事。
当たり前の事を書いたが、スパイウエアの除去はウイルスのそれより厄介なことも多く、ノートンなどといった市販ソフトでもすり抜けてしまうことがある。ちなみにある機関が行ったテストでは市販ソフトでさえ90%程度しか防御出来なかったということだ。
ころばぬ先の知恵。予防が一番。。。である。
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