タイ人は小さい時から本当の名前とは別にニックネームを持っている。大抵はリン(サル)とかプー(カニ)とか、中にはオワン(でぶ)はてはベンツというのも珍しくないが、共通して言えるのは、勇壮な名前とか、美人の代名詞的なものはほとんど無いということである。
聞きかじりだが、悪霊(ピー)が子供をさらっていかないように、わざと矮小なニックネームをつけて、悪霊の目をそらすという風習のなごりだという。もちろん、役所に届け出た名前はちゃんと別にあるのだが、友達同士や家族内ではこのニックネーム(タイ語でチューレン、チューは名前、レンは遊びの意)で呼び合うのが普通である。中には10年以上の知り合いなのに、本名を知らず、知っているのチューレンだけというケースもある。
もちろん、僕もチューレンを持っているが、これは僕が便宜上勝手につけたものである。ただ長く使っているので、うちの家族(嫁も含めて)は皆、僕のことをそのチューレンで呼んでいる。
ところが、一部の間で最近別の名前で呼ばれていることがわかった。下記の名前である。
カタカナで書くと「ピーチュアイ」。このタイ語で連想するのは「助ける」という意味が一般的だが、この場合スペルも意味もはそれとはちょっと異なる。
(タイ語はカタカナで書くぶんには同じ言葉でも声調によって意味がことなります)
ここでいうチュアイとは、のんびりした人、静かな人、動きがスローな人と言う意味らしい。普段は、目上の人への敬称である「ピー」をつけて「ピーチュアイ」と呼ばれているらしいが、僕にそれを教えてくれた人物によれば、けして馬鹿にしているわけではなく、親しみをこめてそうよんでいるらしい。また、別のタイ人に言わせると「ドラえもんののび太」のイメージということだ。
タイ人同士だと年上に対する尊敬をこめて敬称である「ピー」を使うのはごく普通だが、外国人にたしいして使う事は少ない。普通は名前かニックネームだけだけで呼ばれる。そう考えると蔑称として用いられてないことは容易に想像できる。
ましてや、広まっているのは若い女性たち(嫁の仕事場のスタッフ)の間らしい。その娘たちは僕と面と向かったときは僕のことを「パパ」と呼ぶ。愛人としてのパパではなく、親子としてのそれである。まあ実際に親子ほどの歳の差があるし、皆田舎から出てきている娘たちなので、僕を本当の父親のように大事にしてくれる。
嫁は外向的な性格でネアカ、よくしゃべるしどちらかというと吉本系(笑)面倒見がいいのか、若い娘に慕われることが多い。それに比べて、僕は無口で静かなほうである。動作もスローモーなのだろう(実はただの無精者なのだが
よく、二人でボケ突っ込みの漫才が出来るとからかわれる。もちろん僕がボケ役(笑)
だからそういうニックネームがついたのかもしれない。
でも僕的にはこの名前も悪くない。名刺の裏にすりこむかな(笑)
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