今日は古くからのなじみのお客さんの依頼でアソークまで出かけた。
依頼の案件を済ませ、ついでに奥さんの手料理をご馳走になって、客先を出たのが1時ころ。普通ならそのままタクシーを拾うのだが、あまり暑くもないし少し歩いてみることにした。
もう3年前になるが僕はアソークの日本領事館の向かいに事務所を借りていた。古いビルで広さのわりに家賃は安かったが、雨漏りはするわ、ネズミは多いわ、エアコンも古くて電気代ばか高、おまけに最後は2基あるエアコンが両方とも壊れてしまった。大家にいっても一向に埒があかず、最後には自分でつけろとまで言い出す始末。そんな思い出ばかりの場所だが、会社設立から数年、他人の会社の間借り生活から脱出してはじめての事務所でもあるので、それなりの懐かしさもある。
そのビルはバス停の近くにあり、1Fがタイ飯屋、2Fに僕の事務所とビルの管理事務所、3Fから5Fがアパートになっていた。場所にしては家賃が安いためか、住人の顔ぶれはかなり怪しかったが......
ビルの前まで来ると、1Fは一部を除いてシャッターが閉じられていた。タイ飯屋も撤退したようだ。ガラス扉の部分だけシャッターが開いていたので、2Fがどうなっているのか覗き込む。元僕の事務所だった部屋は空き部屋になっていた。僕が残していったブラインドがそのままになっていたという事は、その後借り手がいなかったのかも知れない。ビル全体が廃墟になってしまったように思える。ただ、入り口部分が開いているという事は、まだアパート部分に人が住んでいるのだろうか。
乾季に入った晴天の昼下がり、アソーク通りは食事帰りのビジネスマンやOLが行きかう。忘れ去られた小さな廃ビルには目もくれないで。僕は目の前に来た白バスに飛び乗った。自分の住むところまで行くバスだ。そう言えばこのバスにバスに乗るのも3年ぶりくらいだ。運賃も7バーツに値上がりしている。僕がアソークにいた頃はたしか4バーツだったのに。
写真は昼間のソイカウボーイ。MRTの駅近くにあり、夜は外国人客でにぎわう。
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